名鈴のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
夕立は粗熱を削ぎ水滴の残る網戸が招く涼風
17
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みをつくし
旅籠宿主なき部屋眺むれば セピア消え果つ長谷川一夫
20
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荒野のペンギン
現世は コロナや猛暑で 大変です 「そちら」は元気に やってますか
2
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ななかまど
軒下にことわりもなくスズメバチ巣ふくらみて木星のごと
9
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トウジさん
干し竿の上でガガンボ揺れ笑う 俄雨よと 干しなおす吾に
9
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舞
晩酌は夏の終わりの雨音と古今集など酒の肴に
7
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おじい
ぬばたまの 夜目見開きて 螢戀ふ 吾はも杜の 梟ならむ
8
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たけより
彼方より寄する御霊か白百合の波濤の如く咲き乱れたり
3
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片井俊二
花柄の嬰児の靴の片方が歩道の端で途方に暮れて
6
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千野鶴子
確実に今日の夕日は秋だった雨の降り方はまだ夏なのに
4
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詠み人知らず
イライラは持ち帰らずに昇華してとにかく食べるムシャクシャ餃子
3
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詠み人知らず
底辺にある淋しさが怒りへと変わる事さえ知らない老女
5
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うすべに
夕暮れに空耳かなと夏祭り 遠く花火の音なつかしむ
8
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樟明子
ひらひらと揚羽の通る蝶の庭葉だけ茂れる蜜柑の木のあり
5
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可不可
頁めくる 翼はばたく 行間や余白の旅は 本を閉ぢても
9
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水紫
休みの日出かけないけどおしゃれする自分の気持ちあがる気がして
6
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滝川昌之
片方の夫婦茶碗を仏壇へ手向ける叔父の心細さよ
17
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荒野のペンギン
青空に 沸き立つような 雲白く 思い出の無い 夏が過ぎゆく
7
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ななかまど
南へとアサギマダラは旅たちぬ刷り込まれたる命の形
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ガビー
枕辺に置きし受話器の鳴らぬまま ひと夜は過ぎぬ遠き日の恋
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