紫苑のお気に入りの歌一覧
へし切
鶏頭の花穂を立てて咲き誇る秋津の野辺を色あざやかに
26
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みやこうまし
柔らかき赤、白に萠ゆコスモスの笑みと踊りにからだが應ふ
20
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へし切
若者は昼に希望の夢を見て老いれば夜の夢を愛しむ
24
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美津村
眼鏡と入歯今日は外して眠る母かなしきまでに媼さびたり
7
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詠み人知らず
薄れゆく母の記憶に戸惑って悲しい気持ち母には言わず
7
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美津村
雷過ぎて窓開け放つ病室に雨の匂いを母は喜ぶ
9
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松本直哉
文化祭果てて息子はスカートの洗濯乞ひぬ女装のあとの
8
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銀ねず
巡礼のごとわれらまた同じ朝おなじ路ゆく群れとなるのみ
7
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みなま
夫の部屋の空のカップを片付けるまた恋してると口づさみつつ
11
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松本直哉
こころもちくびをかしげてききいりぬ片方の耳しひたるをとめ
5
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みなま
人類が消えたとしてもいま此処で影を重ねていられる甘美
10
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みなま
呼び捨ての彼氏にふっと興が冷めこれが若さとおのれをさとす
13
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あまおう
気がつけば波打ち際は遠ざかり 裸足の似合う歳でもないか
30
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只野ハル
一瞬で思い遠くにさらってく三楽章が流れ始める
8
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みやこうまし
秋の夜の涼しき床に寝転びて歌集を読みつ うとうととする
20
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松本直哉
脈々と血管の脈うつ肌をぢつとみてをりほそき手首の
4
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工藤吉生
おしころす哀しみの波のねぬになのねぬになのに幌のない馬車
2
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浅草大将
食卓に塩鱒さんまくぢら缶ああ貧農もかく豊かなる
16
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falcon
手折りしは誰がゐたづらぞ曼珠沙華子らの声とほき返照のそら
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舞
虫けらの血ほどに赤い夕焼けが今日を過ごした俺を照らすぜ
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