恣翁のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
しみじみと呑んで彼女を偲びたい炙った烏賊でぬる燗すすり
17
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舞
秘す人の名をつぶやきて夢にのみ触れて美し黒髪の君
9
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KEN
日常が日常である幸福が茜に染まる十六時半
14
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ハーコット
灰色のビルの外壁一面の冬枯れの蔦いと寒々し
6
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小林道憲
骨太に孫の書きたる書初めの「おばあちゃん」と勢いのあり
7
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へし切
海鳴りに耳を澄まして水仙の花は咲きけり身の果つるまで
14
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音蔵 雅秀
深々と雪の舞い降り キラキラと 昇る陽弾き 郷は明け初む
5
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なりあきら
冬ばれも どこか空しい 川べりを ピッと眩しい カワセミが飛ぶ
7
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横井 信
真夜中の月のあかりに揺れている田んぼに延びる影に驚く
12
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ハジメ
辛いこともキツイこともあったけど私は私何も変わらない
4
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つばす
鍛えれば強くなるという幻想に 無理をするな爺になれば
5
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睡密堂
新年の誓いのような儚さで漢方薬が湯に溶けていく
8
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原磯絵馬
是非もなし人に成る日は人によるあなたはとうにわたしはいまだ
5
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ななかまど
最愛のペットを可愛がるように爺さんスマホ拝むように持つ
11
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こぐまじゅんこ
特別なことは望んでないのですいつも通りの暮らしができれば
8
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ねむい
大人等に抗い開けた三つめのピアスの穴は今も不機嫌
7
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舞
雪ていう砕けて散れる星たちの白い軌跡の降り積もりゆく
9
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茂作
また洩らす妻のことばの哀しかり わが知る人は如何にすごすや
13
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朝野沙耶
初雪は少女のような儚さと力強さで朝日を彩る
11
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うすべに
冬の夜の枯れた菊うつ雨の音 余震知らせるテロップ流れる
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