ひげじぃのお気に入りの歌一覧
横井 信
柔らかな雨は大地を湿らせて秋の刈田に揺れるひこばえ
15
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ななかまど
飴色に程よくなりし干し柿を天の恵みとただ享くるべし
13
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さいおん
久方 此日照 如常 明日阻 亦逢南
8
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KEN
昨夜の酒 醒めやらぬかも 小春日の晝 ほの痛き 頭を巡る 旅人牧水
14
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渡 弘道
紅褪せて葉織脱がせば樹袢無し去り行く君に凩踊る
4
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音弥
裏道の芋畑から声をかけて能弁婆は我を離さず
9
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名鈴
天離る 鄙の別れの 長ければ 名残りは尽きじ 幾日ありとも
10
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谷村思亜
心から 涙はしとどに流れける 存在寒き赤き月の夜
8
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へし切
何を急く 我が物顔に自転車の 背後に迫る 歩道の怖さよ
13
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柊+
こんなにも深く沈んだ夜だものぼくは深海に眠る鯨を想う
6
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桃山
コワカワの白衣のオバケ吊るされて揺れるがままの冬のたそがれ
12
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茂作
茅葺きの家の圍爐裏に薪を足し 翁が語る芭蕉の旅路
14
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河のほとり
手もたゆく野中の清水わが汲めど心を汲みて知る人ぞなき
12
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河のほとり
いとはるる身はこの里に住むものを帰る宿なき心地こそすれ
9
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舞
空高き北の大地の羊蹄の美し神の白き頂
10
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朝比奈
川岸に冬の夕日のさしやなぎ枯れうらぶれる影ぞわびしき
14
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さいおん
暁乃 天雲間 紅野 振出色 奥愛毛
12
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ななかまど
空澄みて北へと一機飛ぶひかり仰ぐ彼方にわれを連れ行く
11
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へし切
秋の日の 釣瓶落としに勝れるは 胸打つ鼓動 恋初めしころ
17
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河のほとり
行く末のうしろめたきに眺むればやがてしぐるる旅の空かな
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