螢子のお気に入りの歌一覧
狭霧
清和月きたる土用の丑の日に老化防止の鰻とり召せ
4
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栞
あたたかな春の光とあのひとのくれた言葉がわたしを溶かす
1
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きりあ
図書館できみへの文をしたためて書架横に有る植木に結ぶ
10
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まるたまる
言っていて嘘か演技か本当か解らなくなる歪む風景
9
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さる
わが庭の椿あでやか咲き揃ふ節電自粛嗤ふがごとく
6
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横雲
咲き満ちて吹き舞ふ風の散らし行く命の色に染まる庭かな
5
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狭霧
匂やかな妹が御髪に散りそめし花逝く春の夜こそ惜しけれ
7
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狭霧
花愛ずる人も験もあらなくにただに咲き散る深山桜は
9
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緋色
ふくらんでゆくカーテンの斜面から時計の針が滑り落ちてく
7
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三沢左右
香ににほふ桜の君を風によそへうち散らしてん淡き雪花
24
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浅草大将
いつしかに光り初めたる風吹けば命かぎりと花のきらめく
20
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聴雨
墨染のうす衣まとふ春の夜を黙し語らずわたる細月
8
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シュンイチ
コーヒーは超特急で冷めていき ことばはついに要らなくなった
7
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敷島ヤマト
不器用を理由に言葉にしないひと紙飛行機が飛ばずにおちる
5
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芳立
月を追ふ砂の吹雪の春の夜はただ夢にだに花のあらなむ
15
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笑能子
春の陽よただ穏やかに降り注げ先ずはひと時安らぎの為
11
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紫苑
灰いろに眠る歌女のシナプスに寝覚めは碧の珠萌ゆるべし
12
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まるたまる
好きという気持ち無くしたわけじゃないだけど歌にはできない今夜も
9
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聴雨
遠近の花の名教ふ人ありて深き思ひをむなそこに秘め
7
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三沢左右
流されし桜いづれはいづかたに花開かする春こそあらめ
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