恣翁のお気に入りの歌一覧
小林道憲
振袖の乙女の姿あでやかに 二十歳のよろこび総身にあふる
5
もっと見る
朝野沙耶
幸せをあたりまえにはしないこと あたりまえこそ慈しむこと
20
もっと見る
音蔵 雅秀
温めの湯 入れば溢れて ゆっくりと 身も心も 解れゆくかな
3
もっと見る
美生子
廃屋の生家に母が好みたる冬蒲公英は今や咲くらむ
8
もっと見る
朝野沙耶
暗い麻生地からのぞく肩越しに白く溢れる黎明を見た
9
もっと見る
茂作
落ちる葉をかくとも盡きぬ僧の背に 次ぎの落ち葉はとどまりもせず
13
もっと見る
横井 信
冬の朝 街にそびえる煙突の湯気はゆっくり空へと昇る
9
もっと見る
痴光山
雨水過ぎ陽射し良き日に辻巡る灯油販売の声は控えめ
2
もっと見る
朝野沙耶
野良猫が毛をさかだてて牙をむく なんだお前もひとりぼっちか
14
もっと見る
滝川昌之
瓶コーラの薄青い色気 強引に握って飲めばなお乾く喉
13
もっと見る
ななかまど
冬空の青吸うように背をそらす一歩踏みだす二日月かな
15
もっと見る
音蔵 雅秀
降り注ぐ陽の暖かく のどやかに 時の移ろふ 郷の昼中
8
もっと見る
舞
雪の上にいたずら書きの子らの描く笑った顔にわれも癒やされ
9
もっと見る
洩矢転石
悲しみに冷たい雪が降り積もるぼくのうたなど役に立たない
5
もっと見る
小林道憲
賜りし阿多古の祀符に願い込め 明るき心 廚辺に佇つ
5
もっと見る
痴光山
木立なか寒の「へら池」の細竿は 乗せる冬陽を連れて曲がれり
6
もっと見る
茂作
しんしんと心靜かに酒飮めと 言はぬばかりの今宵初雪
13
もっと見る
痴光山
冬陽受く広場にバトミントン睦まじく 媼はたきて翁走らす
6
もっと見る
睡密堂
おしるこの湯気がめがねを曇らせて鏡開きの午後の静けさ
10
もっと見る
水無月
昨夕まで咲きしビオラの花散りて冬将軍の来たるを知る哉
10
もっと見る
[1]
<<
28
|
29
|
30
|
31
|
32
|
33
|
34
|
35
|
36
|
37
|
38
>>
[2565]