螢子のお気に入りの歌一覧
シュンイチ
歴史とは忘れてくこと 振り出しに戻したきみを思い出すこと
23
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芳立
遠き日の史学者よ書けその年は春も四月もなかつたのだと
25
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聴雨
しづか夜の枕辺に置く雨音はいつかの君の囁きに似て
15
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聴雨
花散らす如く黒髪切り落とし名残の春に別れを告げる
13
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芳立
待ちわびて春はひとくとうぐひすの初音をきけばまだき暮れゆく
14
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白亜
清浄も汚濁もすべてをのみこんで ぼくらの大地はきょうも息づく
13
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紫苑
ふたたびの派遣を厭い法犯すまで深からめ被災地の疵
10
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聴雨
おぼろげな夏のほとりに佇みてふとふり返る惜春のみち
13
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紫苑
風はらみ白透きとほるビニールの海月は空に浮かび漂ふ
17
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ほたる
手のひらに水受けることの心地よさ季節の色はさ緑になる
16
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林ユキ
憎むにはまぶしすぎたよ菜の花の光りの底に沈むてふてふ
18
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まるたまる
色つきの香水ぎゅんぎゅん吸い上げて花と見紛うアロマフラワー
8
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浅草大将
はたらけといふ言の葉も薄きのり焼きて肴に酒を呑みたし
28
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詠み人知らず
真夜中はそう怖くない夜泣きする嬰児に歌う寺山のうた
12
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詠み人知らず
晴れた日の花見のあとの子の髪の太陽の香を嗅ぎつつ昼寝
18
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ほたる
この春もあなたはいない桜咲く 桜は一人でかみしめるもの
7
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天野めぐみ
日落ちて影も隠らひ野の桜咲いてもよろし散るもまたよし
8
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聴雨
春の夜半凍る痛みに堪へかねて永久の眠りを望むひとり寝
6
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光源氏
あひ見ねば袖ぬれまさる薄墨の心に染むる花の移り香
17
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薫智
ぐるぐると僕の想いをかきまぜる哀しみもまた喜びになれ
11
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