恣翁のお気に入りの歌一覧
び わ
貴方見て家内の声で庭に出るえんどう豆に見事な花が
6
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茂作
木枯らしに味はますます甘くして 葱は冬こそ食ふべかりけれ
15
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へし切
薄墨の冬枯れの空その中に野茨の実の其の色朱し
13
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美生子
裸足にて勝負裁く三段目格の行司の聲若々し
8
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朝野沙耶
わたしのね胸には小鳥が住んでるの だってこんなにばたばたしてる
12
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横井 信
街灯のうすいあかりに雪の舞う家路を急ぐ十三月夜
12
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うすべに
目覚ましのかわりとばかり吹きすさぶ 朝の寝床で聞くもがりぶえ
11
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灰色猫
ほの白い雪夜にまぎれ雪を踏む子供の頃のように裸足で
7
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小林道憲
振袖の乙女の姿あでやかに 二十歳のよろこび総身にあふる
5
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朝野沙耶
幸せをあたりまえにはしないこと あたりまえこそ慈しむこと
20
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音蔵 雅秀
温めの湯 入れば溢れて ゆっくりと 身も心も 解れゆくかな
3
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美生子
廃屋の生家に母が好みたる冬蒲公英は今や咲くらむ
8
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朝野沙耶
暗い麻生地からのぞく肩越しに白く溢れる黎明を見た
9
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茂作
落ちる葉をかくとも盡きぬ僧の背に 次ぎの落ち葉はとどまりもせず
13
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横井 信
冬の朝 街にそびえる煙突の湯気はゆっくり空へと昇る
9
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痴光山
雨水過ぎ陽射し良き日に辻巡る灯油販売の声は控えめ
2
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朝野沙耶
野良猫が毛をさかだてて牙をむく なんだお前もひとりぼっちか
14
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滝川昌之
瓶コーラの薄青い色気 強引に握って飲めばなお乾く喉
13
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ななかまど
冬空の青吸うように背をそらす一歩踏みだす二日月かな
15
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音蔵 雅秀
降り注ぐ陽の暖かく のどやかに 時の移ろふ 郷の昼中
8
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