柊+のお気に入りの歌一覧
ななかまど
この星の大気の底で蠢いて人の動きを見つめる疫病
9
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へし切
常の日の未だに遠き疫癘に早くと願ふ子らにワクチン
13
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御宿川蝉
夏空の五輪のマークに 思ひ出づ 半世紀も前の秋の蒼空
6
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滝川昌之
どの花を暑中見舞いの挿絵にとモデル探せばすます朝顔
17
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葛城
溪流の澱みに黒き魚の影時を覺えず眺め飽かざる
10
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KEN
戒名の ひとつ増えたる 墓の上 ひぐらしは鳴く 遠く近くに
12
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横井 信
文月のかがやく月に蝉は鳴く静かに終わる夏の一日
15
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あぶく
灼熱のなか翳りゆく紫陽花のヴェールとしての黒い自転車
11
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灰色猫
朝顔が夜に咲きをり花浴衣
6
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横井 信
まだ青い柿の果実を見上げては虫取り網で追いかける夏
10
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夕夏
すずしげにやまやみてらすつきあかりせみたちねむるしずけさのなか
4
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夕夏
みちばたのさくらぎてらすがいろとうときおりきこゆせみのなきごえ
3
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KEN
夕立の 雲切れ洩るる 月明かり 荒ぶ天無く 澄まぬ天無く
10
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横井 信
痒いけどじっと我慢の虫刺され夏は元気な広い草むら
9
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音弥
夏空の広がるを待つ新しきロードデビューの可愛い奴と
13
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へし切
そもそもに呪われたるやこの五輪 退くも進むも茨にやあらむ
13
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滝川昌之
宵風に漂う先を委ねては逃し追い詰め蚊取り線香
17
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名鈴
終日 身を震はせて 鳴く蝉の 未だ思ひの 止まぬ黄昏
15
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ななかまど
土石流に身内を亡くしし人たちのこころに雨よ穏やかに降れ
10
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ななかまど
わきあがる入道雲の緊張をほぐして撫でる溪の涼風
16
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