恣翁のお気に入りの歌一覧
睡密堂
雪がとけ君の最後のあしあとに冗談みたいに春の花咲く
9
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兎桃
物置きの電気あんかをもちだして父の齢に近づくを知る
9
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兎桃
段ボール細工をする手もの問えばあどけなき眼で笑って返す
1
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音蔵 雅秀
カンコンと遠く聞こへて 列車過ぎ 郷は静かに 暮れなずみゆく
7
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舞
「静かだネ」語る二人を取り残し雪は音なく街埋めて降る
9
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茂作
散らずして朽ちぬる花の痛々し 老いの見つめる山茶花の枝
14
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洩矢転石
さよならの代わりにきみはありがとうと言ってぼくはごめんと言った
4
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秋蒔こむぎ
ふわふわと宵の気持ちを捕まえて好きと言いたい焚火の向こう
7
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朝野沙耶
艶やかな恋が零した涙たち 海へ還って海月と踊る
11
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兎桃
「おい」じゃなく名前で私呼ぶのなら「さん」をつけてと言いつのる妻
7
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横井 信
片付けのひと息入れる陽だまりの枝からそっとみかんの香り
12
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染乃
湯に浸かり 「都道府県の歌」合唱 親子で覚えた都道府県庁
4
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みそ
飛行機を降りて感じる湿り気をこれが地元と君に話した
6
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兎桃
ぬくぬくと朝の寝床に留まりて左右の腓交互にほぐす
4
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ななかまど
深き息しているような北風に腹式呼吸を合わせてみたり
16
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舞
ゴメよ啼け鰊番屋のやん衆の網揚げ歌の遠い名残りに
7
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睡密堂
澄みわたる青の間に間に薄桃のまだ咲き初めの春告げの花
12
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滝川昌之
足湯でも浸かりに行くか河津では早くも桜が観ごろだと云う
18
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へし切
ものなべてうらはかなげに暮れかかる春来といふにもの思ふなり
16
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睡密堂
右側にかたむきながらおそらくはあちらが春でございと案山子
14
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