KENのお気に入りの歌一覧
名鈴
ふるさとの 雲の様子を 見る慣らひ 今は疫病の 便りに戦慄く
14
もっと見る
青き銀椀
ぬくもりを伝へ終へれば萎るるがごとくに咲きし花水木なりき
13
もっと見る
ななかまど
窓のそと風に耐え飛ぶ蝶のあり縁遠き娘のことを思えり
14
もっと見る
松本直哉
生まれざりしひとつのいのち想ひつつなまたまご割る音のかそけき
9
もっと見る
うすべに
崖のぼり見守る少女 少年の伸ばす手の先すみれが揺れる
17
もっと見る
夢士
すれ違う人もまばらな散歩道夜な夜な歩き今日も続ける
13
もっと見る
横井 信
ふるさとのステイホームの鯉のぼり 静かに泳ぐ電波の向こう
16
もっと見る
ななかまど
餌もとめ烏が去れば鶺鴒が尾ふり媚びふる稲かぶのうえ
12
もっと見る
名鈴
揚げ菓子の 甘き香りに 誘はれて 厨を覗く 昼八ツの子等
15
もっと見る
滝川昌之
哀し気な半旗と映る鯉のぼりステイホームのベランダに在り
20
もっと見る
青き銀椀
休日の暮らし沁み入る啄木の歌集読みつつ午後に入りける
15
もっと見る
吉野 鮎
閉ざされし扉の向こふ藤棚に濃き淡きを搖るむらさき花房
12
もっと見る
横井 信
在宅の座ってばかりの脚しびれ小さな窓に射し込むひかり
11
もっと見る
ななかまど
集まらず閉じこめられず近よらずコロナよわれはどこに息する
12
もっと見る
えんとつcafé
砂浜に捨てられている揺り椅子にときおり風が座りては去り
20
もっと見る
名鈴
合戦の 跡の荒野を 訪ぬれば 白き骨散る 幻の見ゆ
13
もっと見る
滝川昌之
畔に揺る蓬の葉裏ごと白き乙女子肌に早や初夏の陽よ
17
もっと見る
こうは
曉天の慶雲の空美しく風が飛ばす梅散る如く
5
もっと見る
こうは
黄昏に飛ぶ鳥が鳴く天の原未来も過去も平穏でいれ!
3
もっと見る
横井 信
初夏の風 花のトンネルくぐり抜けさまよう街に探すやさしさ
15
もっと見る
[1]
<<
272
|
273
|
274
|
275
|
276
|
277
|
278
|
279
|
280
|
281
|
282
>>
[598]