ななかまどのお気に入りの歌一覧
茂作
諦めて今日は會へぬと知りながら もしやと思ふ女心は
12
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舞
緑葉も濡れて新たに五月雨のアイヌモシリにリラ萌える頃
7
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音蔵 雅秀
一面に 薄紫の垂れ幕で 森飾り立つ 山藤の花
5
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へし切
美しきものこそあはれ 雪月花 四季をりをりに移ろひにけり
10
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夢花火
揺らめいた 陽炎目眩 足取られ 年老いたかと 少し微笑む
2
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小林道憲
芽吹きたる命のままに萌えいだす若葉となりて今を生きたし
5
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痴光山
つゆ晴れ間朝練へ土手往く自転車の 高校生らにあくびするのも
2
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滝川昌之
母の日と子どもの日との距離感に毎年父は近づけずいる
17
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兎桃
今更に寒の戻りもなかるらし灯油を抜きてストーブ仕まう
4
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うすべに
ゆく春を惜しむひとふさ藤は散り 夏に手を振る桐のむらさき
11
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美生子
豊穣の女神が育てし麦の穂は春の夜空のスピカとなりぬ
13
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横井 信
田園のカエルの歌に耳すまし雨のあがった夜道を歩く
10
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茂作
書き寫す般若心經のちの日に 子らが孫らが形見とや見ん
13
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舞
いつ頃か母さしくれる傘をうつ音美しと知る時のある
9
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音蔵 雅秀
誰にでも 唯一有限 命炎は 何にも増して尊ばるべき
2
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へし切
晩春の木暮れまぎれに見過ぐしし花やまぼうしその色しろし
13
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KEN
百年と持たぬ夢また押し上げて みずき萌ゆかも風乱ふ街
10
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痴光山
活気づく初夏の駅ビル パン屋奥 朝刊広ぐる 老らのあたま
5
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滝川昌之
異国語とキャリーケースが闊歩する江ノ電に続く連絡通路
12
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兎桃
連休の仕舞いに降れる雨なれば遊びの疲れ癒やすにぞ良き
9
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