詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
舞
寝れぬ夜半遠き獣の追い来きたる唸りのごとく除雪機の音
7
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水海はるこ
たらればで動けなくなる夜に聴くラジオのどうでもよさが優しい
8
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只野ハル
研ぎ汁を溜めたバケツに初氷注いで割れた薄さだけれど
5
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詠み人知らず
寒さにたえ 冷たい手に 息を吐く 寒さを越えた 小さな氷河期
4
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まりこ
電車にて唾を吐きたる人あなた呪われてますよ、全員にです
5
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滝川昌之
飽きもせず土手で四つ葉を探したね就学前の春だったよね
18
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名鈴
隈隈しき 彼方面を いぶかしと 胸の奔るは 子の取り所
6
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ななかまど
縁側を一人じめして伏したればぬるきかげんに冬日はさする
9
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松本直哉
梅のはな散るかとみれば冴えかへる空よりふれるこな雪の白
3
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つばす
密室の中で咳する乗客を 避けて通れぬ満員電車
3
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松本直哉
ほのかなる香にさそはれてみちすがら足とどめけり梅が枝のもと
5
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滝川昌之
啓蟄も前に巣を張りぬくぬくとエアコン浴びる同居の蜘蛛よ
13
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只野ハル
立春の快晴嬉し物干しの洗濯物が陽に包まれる
11
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夕夏
ことだまであなたのこころいぬけずにこうかいをするなみだのうみで
12
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只野ハル
グールドのゴールドベルクかけながら明かりを消してひとり寝床に
9
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只野ハル
雲を切り龍を狩り行く捕龍船おろち捕りとは地を捨てし者
6
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綿釣
嘘ばかり上手くなってく僕たちは傷つくことに臆病である
11
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名鈴
異形の者 宜荒ぶらむ 母も無く 屍組みて 生さる身なれば
10
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千映
「おはよう」が「おそよう」になる冬の朝誰にも束縛されぬを謳歌す
4
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び わ
手話世界闇夜彷徨う子羊に歌の世界が語りかけおり
5
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