半格斎のお気に入りの歌一覧
芳立
阿波に聞く八月あつき踊りとて遠き武蔵の流行となる
11
もっと見る
すよ
久しぶりに聞く母の声たよりなく元気だというその裏を感じてる
4
もっと見る
ケンイチ
三色の絵筆のわれの拙さがもどかしくある 風を描きたい
10
もっと見る
まるたまる
さりげない告白のように聞き取れて浮き足立って歩く黄昏
28
もっと見る
水島寒月
ようやくに朝の日差しの和らぐと妻は笑みつつ雨戸を開くる
4
もっと見る
芳立
秋来ぬとさやかに見えぬ東京の塔の左にあかね入りゆく
15
もっと見る
氷魚
もうすでに愛想笑いを覚えてる十四歳の少女はおんな
11
もっと見る
浅草大将
秋来れば軒の小鈴は音もさびて風に託つか侘住まふ身を
18
もっと見る
浅草大将
月毎にまぐさ給はる身にあれど未だ持たざり馬並みの物
14
もっと見る
三沢左右
野分過ぎくちなはのごとぬらぬらと振れる濡れ路の長手をぞ行く
23
もっと見る
三沢左右
荒野分に吹かれ落ちけむ星ぼしも晴るればありし坐にませり
16
もっと見る
聴雨
ぬばたまの夜にほどける結ひ髪の香にほの見ゆる君の移り香
18
もっと見る
光源氏
荻の花無二の道邊に色を添へあかずながむる行く末の空
20
もっと見る
聴雨
花にらの白にあこがれ訪ねくるあまたの蝶はけふも秋いろ
13
もっと見る
舞
逝く人は思い出置いて去ってゆく明日生きる為その杖にせよと
12
もっと見る
聴雨
朝霧の未練のごとき露むすび薄くれなゐに萩こぼれ咲く
14
もっと見る
紫苑
吾のさきに立ちたる影のゆくところすだく虫の音ひととき絶えぬ
19
もっと見る
聴雨
一枚の絵に佇みて懐かしくいつかの夢との再会のごと
12
もっと見る
トーヤ
薄雲が太陽覆う城下町夏と秋との境界を見る
23
もっと見る
聴雨
白壁の白きはまりて涼やかなただ透きとほる秋の木漏れ日
20
もっと見る
[1]
<<
257
|
258
|
259
|
260
|
261
|
262
|
263
|
264
|
265
|
266
|
267
>>
[300]