聴雨のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
汝はこれ塔立つるもの桐の花人によごれぬ空の高みに
9
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舞
うたた寝す妻の寝顔に浮かび来る共に過ごせる歳月の影
21
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詠み人知らず
冬嵐い這ひ徘徊り生き延びし母いま春のかすみと思はん
11
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詠み人知らず
誰もなき彼方へおいでおいでする母の瞳にうつる幸魂
10
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詠み人知らず
暮れなづむ春の夕べの家路来し我をむかへて小望月出づ
12
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恣翁
白蛇の尾を引くごとく 川下の闇に 消えゆく瀬の滾りかな
44
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詠み人知らず
まだ寒い高架の西の影にある バイク哀しく壁にもたれり
23
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詠み人知らず
おのれのみ何か波だつ春のゆくみどりの風に藤のむらさき
11
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芳立
ゆく船はひとをさそふか夏麻びく海かみ風が髪をあらへる
5
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詠み人知らず
見る人もなき禅寺のつつじ花なほあてやかに伊勢は老いけむ
13
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浅草大将
いたづらにふりし命をながむればなどか心のはる雨のそら
12
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詠み人知らず
夢のうちに紛れし花の散り果ててひとり流るる峯の白雲
7
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へし切
風なくもはらはら落つる徒花を見つめて偲ぶ君が面影
28
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舞
恋うひとの香も面影も見えぬまま主じ無き花咲く夕べかな
7
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ほの香
覚醒の刹那手探る人肌の無き硝子戸に月光の射す
12
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紫苑
ことのはを持ちえぬままによをふりし最後のばらのひそやかに落つ
12
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詠み人知らず
おぼろおぼろ朧夜ねむる母のねや窓には大き大きいざよひ
8
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詠み人知らず
湯浴みして床臥す母のほのあかき土踏まずにも春や来たれる
17
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芳立
おとにきく春の花とふまむし草しぐさをみれば思ひこそせね
4
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あまおう
あしもとのよぎる桜花を気にかけて歩み止めてはきみの背を見る
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