恣翁のお気に入りの歌一覧
狭霧
竹群は小笹に銀の露おびて雨間のあした輝き渡る
12
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狭霧
この夏は諦めつつも汕頭の白き日傘を開きて回す。
4
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葵の助
とっぷりと浸かった稲の足元をオタマジャクシがくすぐる五月
4
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たつかわ梨凰
星屑を深みに吊るす水面にて消えつつ光る明日の蛍
15
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笑能子
ひと月が慌しきまま過ぎるなり後から気持ちを拾い集めつ
2
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聴雨
かたくなな心ほどけて笑むごとく泰山木の花はほころぶ
11
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ケンイチ
うら若き風薫るみち薄れゆくわが魂の哀しみ覚ゆ
9
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あそびくも
わたしより言葉を撒けるあなたならもっと砕いて知らない癖を
5
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ふきのとう
友とゆく美濃の旅路に思いはせ時計の針を五時に合わせる
9
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まるえふ
明けぬ夜にぽつりと光る車庫を抜け回送列車は始発の駅へ
11
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三沢左右
西の空朱に染まりて東の濃青深むる空ぞさやけき
12
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さる
生ごみのふくろを突くまるまると太るからすは雨にぬれたり
6
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詠み人知らず
濡れそぼる肩に冷たき雨の染み傘を伝って滴る想い出
5
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紅桜
くちびるにのせた薄紅いろ褪せて君まつほどに透けて消へゆく
7
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詠み人知らず
ソーダ水 気泡はじけるはつなつのあわい記憶のようなもの入り
3
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詠み人知らず
指先で髪をクルクルもてあそび唇あてて 君想ふ午後
4
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紫苑
所在なきスワンボートを眠らせて湖閉ざすかに六月の雨
22
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半格斎
おだやかな月の光に誘われ影追ひかけてきみと歩まむ
15
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おおみはじめ
十回は手にし眺むる歌集より奥村買へと天の声がす
5
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横雲
吹く風に揺れつつ絶えぬ細蟹の蜘蛛の囲の露今宵著しも
3
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