石川順一のお気に入りの歌一覧
恣翁
欠伸して 夢見るごとく 重たげな瞼開けて 視線 吾に投ぐ
18
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沙久
心臓が直立不動で火照ってる 導火線は君 どうしてくれよう
21
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灰色猫
その旨を伝えておきますそう言って春は私に別れを告げた
21
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灰色猫
はじめてのキスするようにせんべいを鹿に与える伝わる野生
16
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灰色猫
身を投げる躰のように砕け散る月の雫の波紋が揺れる
18
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灰色猫
太古であり灼熱である暴力に一日分だけ焼き殺されよう
16
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灰色猫
貯蓄する如くに集めたる枯れ枝で編まれる燕の巣作り
20
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林林
ストーブの煙突に当てし竹ひごは美しき弧を描きて冷える
27
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やまも
秋風は鋭く皮膚を貫いて手足の先から死に行く体
4
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やまも
波風を立てぬ素振りは日和見で何者でもなく過ぎる毎日
9
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たけくらべ
霜月の雨の別れを悔やまずも逢はでやむとは思はざりしを
26
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桧漣
夢現つ熱にうかされ頬撫でるふさり尻尾のやわらかきこと
10
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桧漣
秋月夜屋根上の子と目と目合ふこころ奪はれ道より落つる
10
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呉竹の憂き節
身のかひは捨てはてにしをかくてのみ心のかたは永らへぞせむ
8
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ラベンダー
ペチカ無く 凍みる雪夜は ストーブで 焼いた餅食べ いっぱい話そ
12
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工藤吉生
とりあえず「だって」と言ってみたものの特に言い訳できることなし
10
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inosann
「ウィーン」に固まる吾に女子歯科医は鼻で息するよう優しくうながす
15
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恋葉
懸命に生きてる涙、叫び声歌にしたって嘲笑えない
1
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恋葉
化け物ならまだよかったよ子供らに笑う姿は人間だった
1
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恣翁
形稽古に汗ばむ肌ぞ 心地良き 天井高く 精気盈つれば
18
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