falconのお気に入りの歌一覧
もり
ぼんやりとするためだけにある春か野球少年声遠くあり
6
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村上 喬
思い出は一陣の風振り向けば名もない花が足跡に咲く
16
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へし切
陽炎の春の名残りの夢見草 散り交ひ曇れ老いらくの夢
23
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村上 喬
水仙の葉先に灯る悲しみを零さぬように明日を迎える
20
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成瀬山水
みずからに鎖絡ますブランコのきしりきしりと泣いた静けさ
12
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紫苑
雨音のはつかに聞こゆにはたづみ真夜の川面にわたしのこゑを
13
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只野ハル
病院の処置のベッドに寝かされて母腹減ったと大きな声で
15
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只野ハル
お独り様としての終り方を夜更けに漠然とイメージする
18
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浅草大将
花の跡をこのめはるかに眺むれば緑を込めてかすむ山の端
20
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紫苑
花散らす雨ふりやまず。さざなみの夜のむかふに消ゆる、よこがほ。
13
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只野ハル
白味噌の甘き雑煮のとろみ増す四日目の昼温めなおし
13
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浅草大将
みづうみは浪しづかにて白鳥の跡をにごさず発つ影の見ゆ
14
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只野ハル
またひとつ歳を重ねてまたひとり繰り返す日々迷い道行く
9
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たんぽぽすずめ。
水の面を乱した日さへ抱き留めて櫂ひたこぎし永き旅なり
18
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粕春大君
由もなき大御饗のみ奇しけれやがて竈の火気も立たねば
9
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只野ハル
風吹かず雪の降り積むこの道よ足取り重く年は暮れゆく
11
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詠み人知らず
寒すぎる朝の路地には室外機 ファンが更なる 仕打ちをくれる
11
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只野ハル
ストーブの上のヤカンが立てる音秒針の音うたた寝の父
11
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美津村
軒々に干柿吊るす路地の先今朝晴れあがり初雪の山
13
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河のほとり
亡き人を思ひつづけて歩めれば身延の里の木枯らしの声
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