恣翁のお気に入りの歌一覧
村上
クラリネットの響きはかなしブラームス秋の夕陽のしづかに昏るる
8
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村上
海峽を渡りて妻の來るらし官舎のあかり今日は燈れり
16
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ノリノリ
諍ひて目を合わせずに出かけたる娘は窓下を足早に行く
9
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花柊
水底の歳経る魚の泳ぐがに背筋くねらせ仔犬は駆ける
3
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詠み人知らず
千代紙で作りし雛の壁かけを飾りて季節のうつろひをおもふ
15
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まるぼろ
ああ早い この世に産まれ五十年わが子に何を残せるだろう
12
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詠み人知らず
帰り道 月を眺めるふりをして見とれてたのは君の横顔
14
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紫苑
カード引く指に力の籠もりきて幼なき目より笑ひ消へたり
6
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月澄
節分の軒端射とられああと鳴く柊鰯おどろきて見つ
7
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深山
日暮里駅 走る電車を 見て笑う子供のほっぺは 丸い桃色
4
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ノリノリ
「鬼は外」幼の声もはるかなりひとりボソボソ豆喰む夕べ
4
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紫苑
驚かし効きえぬまでに人に慣れ人に忌まるる獣のあはれ
5
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オカモト カヲル
胸元に 白き日差しが滑り込む あなたにも似た 優しき愛撫
4
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木綿
人のため花実落とされ天仰ぎ何を思うや揺れる椰子の木
4
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日央
咳一つ 大事の前と 言ふ母の 声が我より 案じられたり
3
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さる
豆撒きの鬼になりたる老いわれの背を越へたりし孫われを支ふ
7
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詠み人知らず
子どもらとはしゃいで投げし雪合戦思い出しにき今朝の積雪
6
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紫苑
春近し子ら遊びゐる浜の辺に波頭きらめく点描のごと
7
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紫苑
振り向かぬ背と我とを隔つかにゆゑなく白き六花散りける
5
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千春
秒針が夜を削って進んでくあなたと会える夜に向かって
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