螢子のお気に入りの歌一覧
聴雨
遠つ沖野分は夏を連れ去りて五感に涼をしたため消ゆる
5
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聴雨
東雲に狭霧消えゆきいづくより揚羽ひとひら歌もて来り
4
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まるたまる
山はもう蜩が鳴く行かないで行かないでって夏の陽射しに
7
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蒼井 月子
くしゃくしゃのレシートだけがあの夜のたったひとつの ほんと だった
25
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薫智
坂道を駆け下ってく僕たちはどこまでも行く勢いのまま
5
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まるたまる
絵筆取りひゅっひゅっひゅっと雲を描く真夏の空に子どもに戻る
13
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ほたる
真夜中のハイテンションの歌一首朝にはただの紙切れとなる
10
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聴雨
思へども伝ふる術は断ち切れてはしき玉梓夢にだに見ぬ
10
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紫苑
野に返す落ち蝉ははや動かざりJeと鳴くこゑは空に帰りぬ
10
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紫苑
くれなゐに猿すべりの花揺るるとき僅かな戦ぎ我が胸に立つ
8
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聴雨
とき鼠のゆふべの雲にさみしさを重ね見ゆれば秋の風韻
9
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ほたる
朝までに君の気配を消したくて傘をささずに真っ直ぐ歩く
27
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聴雨
何ものもなき蒼穹に掌を翳しわが心にはや立つ秋ぞ知る
15
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元円
はちす葉の露と消えゆく玉の緒の恋に焦がれて蝉の鳴くらむ
5
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元円
ぬばたまの衣かたしき宵闇に月も宿れと蝉時雨ふる
7
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紫苑
ゆつくりと自裁せしかも二十七の葬列を追ふ一輪の薔薇
12
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白亜
ひんやりと やさしさ伝えて 東雲の茜に染む目覚めの海よ
10
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白亜
広々と闇の広がる静寂には あまい記憶と恵みの月を
10
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聴雨
秘めやかな遣らずの雨に忍ぶれば彩なす風に巡る思ひぞ
12
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沙羅
朝焼けに抱きしめられて限りなく透明になりゆく吾の絶望
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