恣翁のお気に入りの歌一覧
山本左足
「生きてたらいつでも死ねる。でも死ねば生き返れない。だから、生きよう」
9
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詠み人知らず
胸に在る暖かい水が押し出され 涙となって心を洗う
16
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光源氏
故郷の遠き思ひ出浮かびけりただしみじみと歌ふよろこび
15
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たそがれ
「あなたにはもっといい人いるから」と それをお前が決めるんじゃねぇ
41
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ふきのとう
ちさき手を合わせて吾と黙祷す幼なに聞かす尊き命
19
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工藤吉生
40を過ぎて顔文字使ってるやつが「自覚」だなんて言うなよ
6
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大獏
つくばいに落つる雫は静かなり浮遊する魂弾ける如く
7
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木綿
祈りとは自分のためだと知りつつも海の向こうへ捧ぐ黙祷
10
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大獏
口下手な甥はうなずくばかりなり祖父の微笑み今ならわかる
8
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悠々
名取市の朝市傳ふ畫面には爺つちや婆つちやの嬉しい笑顏
10
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十牛
じいじいはしんぢやだめだよ 義父の手ををさないゆびは握りしめたり
7
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詠み人知らず
自粛とか不謹慎という言葉にて他人を蔑す偽善の祈り
11
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詠み人知らず
友人の父が働く原発を そうと知らずに悪しざまに言う
5
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詠み人知らず
叱られて涙をこらえうつむく子「ナクモンが来た?」と聞けば笑えり
2
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城戸愛楽
異次元の高さで闇に灯さるるスカイツリーの遥かな孤独
4
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篠原七
ゆるゆると、たちのぼるのは春の香か 冬のしまいのためいきだろうか
11
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悠々
あの日から一年を經ていまもなほ堆くあり心の瓦礫
13
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岡ノ本仲間炉
一年が 過ぎ去りました お父さん呟く母の 声は震へて
6
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悠々
嬉し泣きさせたオンナは數知れず泣ゐて見上げた星も多いぜ
12
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只野ハル
パソコンのファンの音だけ聞きながらキーボード打つそれだけの歌
6
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