恣翁のお気に入りの歌一覧
笑能子
切れ切れの言葉をそっと貼りあわせ思いを静かに撚り合わせては
4
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元円
ほろ酔いで初めて触れた君の手の温もり伝わる花冷えの夜
5
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しづく
いろづいた蕾がいまにほどけそう春のほうからきた淡い風
9
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浅草大将
朝ぼらけ霞がうらをゆく舟もはるはほのかに見え隠れつつ
19
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聴雨
春の陽に咲きこぼれたる花に似て受ける手のなきわが思ひかな
13
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詠み人知らず
たれパジャマ君はシャコシャコ歯を磨く いい日だったね もう眠ろうか
14
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環
蟹の爪ひからびてゐる海岸に薄墨色の雲を数ふる
5
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詠み人知らず
スエットで手を繋いで眠ってるヤンキーみたいに、なりたかったな
2
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風橋 平
避難所に会う子会う子の瞳にうるむ荒浜の浜昼顔が遠くで
12
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七色コイン
堂々と歌っていてね。君にしか、歌えない歌きっとあるから
26
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詠み人知らず
半身が動かなくても母の背は きりりと伸びてベッドに座る
21
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紫苑
明日葉のつよき香りに思いをりけふ在ることの確かふたしか
20
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れい
銀色のトレーに並ぶ注射器が出番待ってる内科処置室
11
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トノゴジラ
おとうとの料理の腕を見直せる母の病の功名なるかな
5
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トノゴジラ
吾の問ひに返す母の言の葉は明瞭なれど答へにならじ
4
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トノゴジラ
今はただひたすらに母の介護する父の背中に昭和が映る
6
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詠み人知らず
寝静まる部屋を雨音叩いてく記憶詰まった古都濡らす雨
6
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のんぼう
「おかあさん、全然太ってないよ!」って 頼まないのに慰められる
5
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紙魚
「好きだ」より「抱きたい」と言って漆黒の桜の森の満開の下
6
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葵の助
桜貝みたいな爪のあの子には勝てない私はピンクを重ねる
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