恣翁のお気に入りの歌一覧
杏理
春来り芽の吹く朝を待ち兼ねて 繰る指先のまろ花環をば
2
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葵の助
たわむれにシロツメクサを載せられたまま植物になる女の子
4
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舞
いつの日か世の憂さ知るやピカピカの制服の子ら背に桜受け
9
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いちにのパッパ
裏山の義母の墓石の落ち葉掃き皆の分まで線香の束
6
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白亜
菜のはなと君のくちびるふれるとき ぷちん、と滴のはじける音す
12
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詠み人知らず
ひととせを生きた証がこの手帳 あと何冊を君と綴ろう
18
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只野ハル
帰宅して干した布団を取り込んでストーブを焚き夕餉の支度
8
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只野ハル
満開の桜を見ても気が晴れぬ父が呟く午後のドライブ
4
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のんぼう
いつまでも咲いていないよ 花だって あなたもそろそろ変わったらいい
6
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七色コイン
僕がさあ歌を詠うは病ゆえ 病無くして詠む歌は無し
11
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紫苑
寄すれどもことさら触れぬ唇に我が隠沼の開かれゆきぬ
12
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もなca
久々の君のメールに添えられし君棲む街の桜も見事
15
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きたの小町
舞茸を 小房に分けて 湯にすれば 天女が群れて 舞う如きかな
6
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紫草
満月というのに月は不機嫌で半分笑い半分真顔
16
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詠み人知らず
鉄の味が口いっぱいに拡がって なぜほっぺたを噛んだかわからん
8
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幸隆
誰に出会い誰に学んでいこうとも変わらぬ部分を俺は知りたい
11
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村上
ほほゑみし添乘員の目は笑まず頷きながら点呼を続ける
8
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村上
やうやくに咲きたる梅に降り注ぐ墨絵の如き啓蟄の雨
6
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光本博
そっけなきビルの出口に光さし映れる影を持ち帰りたく
6
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たつかわ梨凰
みのかさごは海の薔薇なり毒をもつ背びれを立てて泳ぐ哀しさ
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