恣翁のお気に入りの歌一覧
紫苑
つばくらめ過ぎる青空いちまいを切りて愛しき啄木忌かな
11
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ねずみ
まあたらし 泣いて揺れるは ランドセル母に引かれて 朝の登校
3
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光本博
焼き魚定食あるか聞き終えぬうちの店主の否のすばやさ
10
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善田真琴
色白の痩せた体を貝割れは押しくら饅頭陽の差す方へ
2
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木綿
美しい景色は時に残酷で消え入りそうな自身を抱く
9
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笑能子
空に撃つその一撃の意味合いを一つの意味でただなぞる人
2
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もぢずり
他人にも心惹かるる若くして逝きたる人のみな美しく
6
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聴雨
惜別の空に舞ひゆくひとひらの花とみまがふ東雲の月
19
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もぢずり
汝は待ちぬ 紐を結びてひとり逝きゆらり下がりて見つけらるるを
3
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芳立
缶蹴りの声もしづまり夕焼けにとりのこされたつつじ公園
10
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夏 芽
上履きを隠した友から十年後盗み返すは御自慢の彼
4
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いちにのパッパ
逆光にソメイヨシノと子どもらの歓喜の声が溶け込んで春
3
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村上
圭ちゃんが掬った金魚を「圭ちゃん」と名づけて七年妻は餌やる
16
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紫苑
離るれば逝きし思ひの欠片を見つ刻のあはひに降る桜かな
12
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しづく
まんにょうしゅう、と発音してた先生にふいに会いたくなる戻りたい
3
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只野ハル
眼の前を白い腹見せ急旋回燕飛び去る菜の花畑
8
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市川ありさ
相性は最悪だって言われてもたぶん諦めきれないだろう
8
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ふきのとう
満開の桜を愛でる人びとは酔うて和みて優しくなれる
11
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リンダ
歌集からはらりと落ちた葉書には懐かしい文字で「お元気ですか」
3
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螢子
どくどくと生命の鼓動聞こえくる古木のさくら抱く昼下がり
19
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