ひげじぃのお気に入りの歌一覧
名鈴
辿る道も 尋ぬる宿も なかりけり 西の彼方を 眺め遣るのみ
20
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舞
ひと夜にて雪の花咲く電飾にコロボックルらの影群れ遊ぶ
15
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葛城
のどやかに過ぎれば善しとこの日々を僅かに記すお目ざ食しつ
12
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へし切
慎ましく 暮らす一日の幸ひに あれば別なる 今年の漢字
18
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KEN
戲れに 光る小石を 投げ遊ぶ 双子見上ぐる 風の渊かも
11
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ななかまど
鶺鴒の姿かたちか尾のゆれか幼児の眼のとみに輝く
15
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桃山
咲いて散り種持つ花は幸いと見しは不自然なりの諦観
8
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音弥
会う機会半年もなく漸くに酒酌み交わす帰国後の友
17
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千映2
不条理な恋と知りつつコロナ禍に老けるだけかな見てくれだけは
7
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萱斎院
あしのねのよのなか知るや吹く風に 冷ゆる波たつ難波江のゆふ
9
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茂作
生き蟹を箱で商ふ近江市 値切る人あり異郷の訛り
15
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舞
さらさらと時の流れに手をさらし指に残れる君の面影
10
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名鈴
枝に残る 秋の形見の 紅葉葉を 嵐惜しまで 吹き散らしけり
24
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葛城
白く濃く夜の静けさ留め置きまだ霧晴れぬまどろみの内
14
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へし切
ひとり寝の 幾夜寝覚めぬ日日並べて 夜には百夜に 慣るるものかは
18
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名鈴
露しげき 夢の寝覚めは 闇深き まだ明け暗れの 辺りなりけり
20
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橘
由良川の流れ吞み込み冬空の下静かなる天橋立
14
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トウジさん
雑じりけのなき薫りかな焼き芋の客はまだなし朝のテントに
10
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滝川昌之
古傷を舐めるがごとく強い酒けんか別れの友に捧げる
18
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うすべに
葦原をわたる風の音 きれぎれに寒くかぼそく冬鳥の鳴く
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