恣翁のお気に入りの歌一覧
更紗
なぜ命はひとつなのかと真直ぐな目で聞く子らに我省みる
4
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詠み人知らず
お盆用 蓮の田んぼに見惚れてる 揺れる大輪 涅槃いざなう
6
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かぐら
きみはただ違う世界に滑りこみしろい心で雨だれを拭く
2
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詠み人知らず
よく冷えた車で見下ろすビル街が 映画のように流れる夏日
16
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みやこうまし
空向かい背伸びしながら揺れている秋を誘うかムクゲのダンス
11
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夏恋
逝く夏に無残に焦げる赤蛍くすぶりながら舞姫が逝く
23
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詠み人知らず
注げば飲む飲めば倍注ぎ旧友と 酒が回れば呂律回らず
5
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詠み人知らず
軒端にはひと月遅れの七夕飾り皆の願ひよ天まで届け
4
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詠み人知らず
青白き誘蛾灯に掛かる虫数多あれども誰れも気にせず
2
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詠み人知らず
こうやって頑張っている他人のため それが二人の生き方なんだよ
6
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紫苑
背を向けたふたつの影に挟まれて黄昏の子は知恵の輪をとく
6
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紫苑
満ち潮にせめぐ川面をみおろして月影しずか我関せずと
7
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もなca
今何を思っているのオレンジの火玉ぽとりと落ちて沈黙
12
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風蘭
月明かりきれいな夜でうちわ持ち洗い髪のままそぞろに歩く
16
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詠み人知らず
死を思う貴方に届け人の愛 拍手なしでも心配してる
7
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詠み人知らず
ひと夏のロマンスもなく日々暮れてただ一人酒友は枝豆
1
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詠み人知らず
助手席に長い茶髪が落ちてたと 鎌かけられて思考が止まる
10
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ふきのとう
北風のいづる夕刻連れ添いてそろりそろりと夫婦は歩む
8
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千巻
炎昼にしおれる花へもぐる蜂いとしく見えて励む水遣り
3
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舞
冷や酒を吐息とともにまず一杯知る人も無き立ち呑み独り
11
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