横井 信のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
口紅の 震う指先 手首持ち 塗るまでかかる 死への悲しみ
6
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滝川昌之
アキアカネ稲の実りを回り視て時にとまって膨らみに触れ
16
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ななかまど
尊きは生きゆくための覚悟なり父を見送る孤児のまなざし
19
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へし切
桔梗の涼しき花に露を置く野辺の草葉に秋はふふめり
13
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夕夏
ゆくゆくとかけごえかけてよやくしてきゃんせるするもじょうとうしゅだん
2
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つばす
九月半ば火傷しそうな熱風に 思わず歌った時間よ止まれ
3
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音蔵 雅秀
スイッチを 入れ忘れなばコーヒーの 沸くはずも無し如何に待てども
4
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茂作
くくどうどう くくだうだうと鳴きにけり 友戀しきや山ばとの聲
14
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舞
兵の夢跡語る信夫郷大鳥城址鈴虫の声
8
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び わ
鉢植えのサボテンに花白く咲き庭の片隅明るく飾り
7
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夕夏
せんぜんのどいつのようなろしあとかかこのにっぽんにたるちゅうごく
4
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萱斎院
もしほ焼く海人のころものかわけども きえかへる夜の袖におくつゆ
8
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草木藍
葛の花赤紫に匂い立つ七草さがす秋の野涼し
11
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うすべに
まだまだとがんばる夏におみなえし 涼しい顔で蝶をみおくる
8
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夕夏
わがくににせめいることのなきようにというしんりゃくこくのたわごと
3
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睡密堂
輝る月に似て冴え冴えと美しき真珠母貝の形見を飾る
8
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詠み人知らず
虫嫌い 咲く花潰す 手で避けて そんな私は 花の名を知る
5
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滝川昌之
次満ちてゆけば中秋べっぴんに化粧直しと消灯の月
13
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小林道憲
病院の待合室に黄蝶の 何をつげむか ひとつ舞い来る
9
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ななかまど
秋冷は虫のいたずら簾より漏れる熱波は砂漠より来る
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