恣翁のお気に入りの歌一覧
ふきのとう
木漏れ日はビルの谷間にさしこみて街ゆく人をまぶしく照らす
12
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詠み人知らず
助手席に一本残る長い髪 そっと摘んで指を放せず
11
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とうへんぼく
何時の間に還暦の歳過ぎにけり青葉マークの年寄り獨り
9
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五穀米
四十雀一羽きりでは居られずにいつも番いで訪れる庭
7
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まあさ
四年前寝込んでばかりいた私 今居間にいてテレビを見てる
9
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詠み人知らず
幸せを掴んだ君の頭上では可愛い天使が祝福してる
10
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紫苑
疾む薔薇の項垂るるこそ愛しけれ薄日かたむく午後の霜月
11
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詠み人知らず
駅ベンチ泥酔い初老の寝穢く「かあさん」などと呟いている
13
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遠井 海
茶の間では戦争勃発一脚の座椅子を巡る熾烈な争い
4
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いちにのパッパ
本当は休みたかった日曜日「オウチヤダ?」って子が我に問う
6
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桜園
天日干しのささがき牛蒡をお茶にして飲めば通じもよくなりにけり
12
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只野ハル
一面に草生い茂る狭庭ならそのあるがまま自然と呼ぼう
2
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あき
二時間の映画のラスト三分をきみの電話に取られた恨み
13
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デラモルテ
在りし日の笑まひは今もにほひけり花面影の夢の逢瀬に
7
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舞
妻一人母も一人を天秤に掛けるもできずヤジロベイ吾れ
11
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コーラ
殺すでも生かすでもなくただ許すこと、中道を行くということ
7
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みやこうまし
老い呆けの言葉悲しや願わぬにその境を行く妻を看ている
17
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みなま
ワインはね飲むだけなんてもったいないうそぶきブッフブルギニョン炊く
3
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詠み人知らず
三時半てぶくろ恋し買い物路 日向を選び遠回りする
16
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まあさ
「神様がくれた休暇」と言われては ますますめげる無職の私
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