恣翁のお気に入りの歌一覧
暁真冬
走り出す我が子の背中眺めつつ煙草に偲ぶ父親の味
10
もっと見る
南 骸骨
バイト終え戸締まり照らす街灯に埃のごとく舞う初雪か
9
もっと見る
いちにのパッパ
軽やかな一日であれ冷え込んだ朝を児童が駆け抜けてゆく
5
もっと見る
遠井 海
グラタンにしようと茹でたマカロニの半分は素で子の腹の中
3
もっと見る
紫苑
読みさしの本を閉じれば暗がりに花首ひとつほとりと落ちぬ
17
もっと見る
みやこうまし
降り落ちる紅葉ひとひら手にうけてかすかに残る温味愛しむ
14
もっと見る
詠み人知らず
歓声は冷たい雨の競技場 選手の背に立つ湯気若々し
15
もっと見る
まぽりん
君が名をなぞる夜汽車の窓越しに天翔けてゆく星の子の群れ
45
もっと見る
詠み人知らず
つんとした君の鼻先キスすれば 冷たさいとし 外は木枯らし
19
もっと見る
桜園
夜もみじを見守るごとくそびえ立つ五重の塔を照らす望月
18
もっと見る
横雲
寒き風吹きぬく街に佇めり懐かしき人訪ねし後に
6
もっと見る
鍬乃呑
背広着た男も道に霜柱踏むときにふと子供に戻る
4
もっと見る
鍬乃呑
白く張る氷を靴で砕きながら目は柔らかな陽光を追う
7
もっと見る
鍬乃呑
降り出した雪に二の足踏みながら犬に引かれて今夜も歩く
7
もっと見る
五穀米
パプリカをひとつだけ買い茹でて煮て暮らし愉しむ女となりぬ
2
もっと見る
舞
熱燗の腹に沁みいる独り酒木枯らしの音肴とやせん
11
もっと見る
鍬乃呑
雨が雪に変わり舞うのをぼんやりと生業の手を止めて眺める
3
もっと見る
南 骸骨
靴脱げば蒸れたる足の匂い満ち諌めるひとの無いことを知る
5
もっと見る
おちふう
深々と染まりし木の葉の寒き風に散るに師走の訪れを知る
4
もっと見る
まがね
くしゃみ一つすれば隣で眠る母「大丈夫か?」と寝言を一つ
10
もっと見る
[1]
<<
1867
|
1868
|
1869
|
1870
|
1871
|
1872
|
1873
|
1874
|
1875
|
1876
|
1877
>>
[2570]