艸介のお気に入りの歌一覧
虹岡思惟造
春一番テニスコートに吹き渡るサービスの姿勢しばしとどめむ
8
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恣翁
早春の和らかな風 ささなみを 温む水面に畳みけるかも
21
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滝川昌之
音大の春窓に聴くビバルディー日増しに弦は滑らかになり
23
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しきしま
我が宿のつらつら椿つれづれに見やればひとつうぐひすの声
19
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滝川昌之
待ち人は気長に待てのお御籤のごとくに寄らぬ帰省の子など
21
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へし切
ふるさとに幼馴染みはすでに亡く 望む景色のままに懐かし
20
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なりあきら
春風が 吹く青空は 旅心 ゆくあてもなく 彷徨うように
8
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舞
人も無き吹雪の果てに葬儀社の灯す火明かき冬の底かな
13
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横井 信
ポケットの本の重みを確かめてぐっと踏み込む冬の階段
16
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広葉樹
一握の砂さらさらと月満ちて波に消えゆくマンダラの跡
11
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さえね
湯豆腐は土鍋の中でかろやかに身を崩しつつ踊りけるかも
15
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横井 信
ポケットにカイロをひとつ忍ばせて月のまだ出ぬ夜道を歩く
12
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飛和
「寂しい」と「寒い」は似ていてとりあえずポインセチアをひとつ購う
10
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ガビー
スウィーツと呼ばれることはなかったね 昭和の母の粉物おやつ
7
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恣翁
松籟の寒々とせし音を聴く 衾の襟を掻き寄せながら
13
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滝川昌之
江ノ電がカーブ曲がれば鎌高の青春たちが埋め尽くす駅
13
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舞
讃美歌の 漏れ聞こえ来る ひと時は 異教徒にさえ 神を思わせ
6
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舞
詠み棄ての詩二三首を削除して吐息ひとつの秋のもの憂く
8
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なりあきら
今朝もまだ 秋立つ日には 遠けれど 風吹く音に 秋を聞くかな
8
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舞
糧のため死んでるような一日を終えて夕焼けひとつ老いゆく
8
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