あぶくのお気に入りの歌一覧
名鈴
身の外を 整えたらば 身の内も 晴れて健やかなるべかるめり
11
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御宿川蝉
失ひし愛の悲しみ 慈しむ 時のちからの 深遠の美
9
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ななかまど
コバルトの日射し防ぎし昼休みあお向けに寝る麦わら帽子
13
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滝川昌之
憂鬱は月曜朝の通勤に湿って腕に貼りつくシャツに
16
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灰色猫
砂をゆく駱駝の首に飾るなら水色ガラスの風鈴がいい
10
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うすべに
雨上がる 水のかおりの朝風に苦しい夢を洗い流して
12
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名鈴
鳴神を 治め給へと 泣く稚児に 思ひ出づるは 我が幼生ひ
14
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恣翁
白樺の葉は 風を受け 髪のごと乱れ 互ひに囁き合へり
12
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ななかまど
つくづくとみめ麗しき乙女なり木箱に並ぶ佐藤錦
9
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滝川昌之
無花果の葉が大好きなカミキリは きしきしと食むお行儀悪く
15
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柊+
ひとむらの青いススキに迎えられ 古い駅舎を風と抜けゆく
14
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名鈴
雨止めば 忍び敢へざる 蛍出で 恋に身を焼き うち光り飛ぶ
13
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横井 信
駆けてゆく夢を背負った夏服に弾けた朝の湿ったひかり
12
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卓
春雨の あがりし野辺は気が澄みて暮れゆく空に星待ちわびる
5
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名鈴
此間の 自分がうまく 保てない 平気が病気に 変わる境目
9
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KEN
ラベンダー 匂へるレシピ 探しをり 古きノオトを 風に委ねて
12
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草木藍
月の色映せば遥か夢路へと待宵草に酔ひし遠き日
10
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うすべに
そっと遣る きみの指から舞い上がるあたしの髪にはぐれた蛍
8
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緒川みるな
この先に 道も燈りも なかりけり 夕日に暮れる 限界の邨
3
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桃山
言葉なきものたちの心知るように日々の変化を花や葉に見る
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