秋日好のお気に入りの歌一覧
へし切
いたずらに時の過ぎるを嘆くまいされど切なき孤独の闇は
27
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舞
宅配の汗も厭わず若い娘の荷を持ち走る背に蝉時雨
6
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みなま
果物のやりとりだけのお付き合い甘やかに芳る恋の脱け殻
12
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みやこうまし
積み上げし知性の溜めも老い痴れば なくなるものかと鏡に問うや
21
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みやこうまし
夢を持つことの少なき日々にして 介護につくす模範となるや
25
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みやこうまし
雨音を耳にしながら雨も見ず 詩のアンソロジーに日がな浸れり
19
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灰色猫
まだ癒えぬ 原爆投下 黒い雨 語る言葉に 平和を願う
30
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紫苑
紺青の空に飛び立つ薬包紙やさしき蝶のかたちにてあれ
24
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デラモルテ
一頻り夕立降りて氣が附けば季夏の最期を送る蝉時雨
7
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紹益
過ちは 繰り返さない 誓えども 繰り返しそう 今の風潮
11
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みなま
アオちゃんは苺の繁みに置きました 苺畑よ永遠であれ
10
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みやこうまし
残生を孤独死覚悟で生きるかな 餓死して武士のけなげさ示す
17
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美津村
岸壁を離れむとする黒き船ながくかかりて向き変えにけり
8
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蜻蛉
夜闇を照らして流れる灯篭に込めた願いよ届けと祈る
12
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紹益
核なき世 平和な世界 乞い願う 庶民の暮らし ささやかな夢
14
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小林道憲
目を閉じて夕暮れの蝉に聞き入りぬ 過ぎにし日々は帰ることなく
30
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舞
マネキンの頬染めるほど涼しげな夏の装いふと目をとられ
10
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すばる
服を変え髪を切っても変わらない鏡の中の私は私
18
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南美帆
学都にて音楽漬けの夏空に響き渡るは平和の祈り
18
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みつむし
哀れなるそのひぐらしの行く末のいつ終つるともきにとめられず
1
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