ななかまどのお気に入りの歌一覧
うすべに
枯れ草の根元にみどり 摘みとれば草餅かおる春のかねごと
9
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仙人の弟子
指輪から 思い思いの 声がして 時計の歩み 早め遅らせ
7
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朝野沙耶
手と手をひろげても空は飛べないがそんなわたしを鳥は夢見る
11
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睡密堂
新年の誓いのような儚さで漢方薬が湯に溶けていく
8
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痴光山
凍る朝沼のコガモの雄凛々し 素気無き雌へ会釈重ねつ
6
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滝川昌之
出たがらぬ義母の手を取り初詣ヨチヨチでいい歩けるうちは
15
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うすべに
風が泣く 寒さにたえるロゼッタに張り付いて咲く春待つたんぽぽ
9
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朝野沙耶
初雪は少女のような儚さと力強さで朝日を彩る
11
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横井 信
寒さ避けシートを張って日が暮れる正月明けの畑の作業
9
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茂作
また洩らす妻のことばの哀しかり わが知る人は如何にすごすや
13
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舞
雪ていう砕けて散れる星たちの白い軌跡の降り積もりゆく
9
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音蔵 雅秀
明日は来る たぶん来るかと そこに吾 居る保証の有ると言へねど
5
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トウジさん
激甚の指定より先届いたよ見舞いの言葉「北」の国から
6
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こぐまじゅんこ
特別なことは望んでないのですいつも通りの暮らしができれば
8
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継海
髪伸ばす決意して買うゴム二本小さな角が耳下突付く
2
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水無月
良き年にせんとて励め大掃除腰を痛めて寝正月とは
6
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仙人の弟子
雪明り 月の光に 照らされて 微かに香る 夜の水仙
8
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横井 信
春を待つ里の畑に蝋梅の花の香りのそっと漂う
16
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うすべに
冬の夜の枯れた菊うつ雨の音 余震知らせるテロップ流れる
12
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西手心黒
辰初めの震えに儂も首を振る不屈の農るを願う唇
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