五穀米のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
深夜にて織りなす雨はどんよりと塗りこめる青やり込める黒
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横雲
松虫のすだきて宵の更け行けばグラスに映る風や涼しき
6
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ふきのとう
紅白の日日草は花つけて夏のなごりに風にゆらぎる
10
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紫苑
昇華するはずのことばは地を這うて生れぬ胎児の半睡のゆめ
5
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光源氏
つかの間の戀に艶めく影ふたつ風もゆくらに萩の花摺り
7
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光源氏
とろとろと煮込むスープを持て余し秋まで続く冷やし中華は
5
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光源氏
切れぎれの高き木末のほととぎす我が夢終へて果ての月見む
5
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紫苑
秋めけば火灯し頃をはかるかに二つ三つとて虫鳴きはじむ
6
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紫苑
人気なき午後をはつかにふるへゐる布袋葵のあをき花びら
8
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舞
地下道の底から見上ぐ出口には不思議に浮かぶひと片の雲
8
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あき
許容とは愛だ或いは諦めだ彼女を生かす無数の目玉
8
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只野ハル
乗り継ぎの列車が来なくてひとり待つ旅人のように秋はまだかな
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光源氏
さびしきにひとり深山を訪ぬればあはれに響く松虫のこゑ
8
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枝戯
秋山に落ち着く緑を乱すのは赤く咲きたる百日紅なり
2
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紫苑
明けぬれば傘を閉ざしぬゆくかげの月夜茸はや死臭はなちつ
4
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紫苑
花の色はすがれゆくとも胸そこひうづみ火のなほくすぶりやまず
5
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光源氏
たまゆらの心をいやす百日紅つくづくながむ戀の終はりに
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いちにのパッパ
コピーでもスローガンでもなくただの小さな僕を三十一文字に
4
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桜園
朝まだき紫ききょうに露やどり風にたゆたふ白露かな
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舞
虫の音に心もまかせ酔うままにゆらり揺られて月まで行こうか
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