山桃のお気に入りの歌一覧
天野めぐみ
雨降りてまだそら青き銀杏の半ば落ちゆく露を残して
4
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天野めぐみ
露草の匂い立ちこめひと雫夢うつつ聞く夜の時雨や
3
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でくのぼう
語られぬ惨禍の町の悲しみを言葉にできず秋雲の下
14
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みやこうまし
あぜ道の赤きしるべや万寿沙華比叡降れば大原示す
14
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浅草大将
現せみの世の有様のさもあらばあれ野にもあれ彼岸の花は
14
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三木代ちょう
胸にもたれ静かにうたた寝る君の髪の匂いを嗅げば愛おし
10
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たんぽぽすずめ。
沸き上がる今を詠まねば両の目も心も秋が包んでしまふ
24
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たんぽぽすずめ。
遠い日と詠みたい今が絡み合い短歌専用シナプスが萌ゆ
16
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しまじま
まじないと 知りてや唄う わらべ歌 大和の神ぞ 民守らむる
5
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くりくりまろん
別れ際己が香水吹きかけて憶えていよと残心の術
4
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詩月恵
ひとしずく落ちた涙は秋のせいあなたのことは関係ないし
11
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紫苑
胸底に祈ぎ事ひとつ秋空の他人ごとにして遠く澄みける
13
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陽だまり
揺るがない姿を見せる富士の山 心に刻む無言の教え
7
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そらの珊瑚
木枯らしに耐えてこそ咲く美しき花を想いて球根を置く
9
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さる
手のシミが増へゆくさまにため息をつく数まして老いふかまりぬ
6
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たんぽぽすずめ。
熟れ柿の薫る酒精に頬染める童へ笑まむ秋を見つけた
15
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せいか
ラムネ菓子舌で溶ければたそがれの 白雨を怖る少女に戻る
9
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紫苑
秋風に目を覚まししや葉陰なる郁子にほの差す紫のいろ
14
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ケンイチ
このあをの限りなければかなしみのままに行きたし秋の涯つまで
17
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只野ハル
入院の前夜の母の背を流す思い満ちれど何も言えずに
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