備前 大輔のお気に入りの歌一覧
高見澤マツノ
木犀の香につきそわれひとり往く 百舌鳥は高みで駆けろと急かす
7
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ビビ
朝日さす窓の向こうで泣いているあの子に届く歌を、今すぐ!
6
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恣翁
家族だに思ひ出すまじ 逝きたらば 遺りし形見に偲ぶ以外は
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午
光よ!太陽に餓える曇ったガラスそれ越しの灯が泣いていく秋
2
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紫草
風絶えて月も微睡む夜の更けを切り裂くごとき牡鹿が鳴けり
17
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斗環
儚げなうなじ眞白き欄干の重きだらりを背負ひて渡る
5
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紫苑
秋の日のしはぶきひとつ籠もりをりのうぜん揺るる黒塀のうち
15
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河のほとり
かなしさを知るべき人は訪はなくにあきづさまよふたそがれの庭
8
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芳立
あかき血の流れも絶えぬいとなみの排出口をかくされた街
5
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聴雨
曼珠沙華せわしき人の眼うらに灯りてほのと季つぐる紅
4
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恣翁
秋風の吹き 白くする綿の花 過ぐれば一路 紀州に到る
19
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恣翁
裏山の白き尾花を揺らしては 頻りに鳴ける鹿の声寒し
17
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詠み人知らず
明けやらぬ駅へと急ぐ靴音を 月は嘲って見下ろしていた
19
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紫苑
身のうちに残んの卵をかぞへつつげに八月のカンナは燃ゆる
8
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パープル
夜の統べて照らせる月の面さけ年月に朽ちゆく身を歎きつつ
4
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河のほとり
夕月夜風立つまでは面影の仮にも宿る浅茅生の露
6
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詠み人知らず
月光の覚めたる白の真実を 知る由もなく我は死にゆく
9
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浅草大将
風のむた朝ふむ野辺に道あれば踏まずもがもな秋の八千草
6
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パープル
芒原我を隠せよ蒲の穂をくわえて噛んでもてあそぶわれ
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舞
木洩れ日に実りて落ちる銀杏の香の満ちてあり豊穣の秋
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