村上 喬のお気に入りの歌一覧
紫苑
蝋伏せの隙よりにじむ夕焼けは我がすぎゆきをふたたび語る
6
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たんぽぽすずめ。
乗り越えた壁の高さは分からぬが許容範囲はきっと拡がる
9
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芳立
見てしより蜘蛛糸ひろき世を知ればいいねをやすく押さで過ぐせり
5
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舞
仏壇のオヤジに添えるコップ酒お前も飲めと声聞きたくて
13
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葉月きらら☆
残されたわずかな時に欲しいのは時間でなくて引き寄せる腕
15
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胡桃
あの人へ ただ真っ直ぐに続く道 間違えた気がして引き返す
7
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ふきのとう
駅に待つ茶色のコートの迎え人いるはずもなき亡き母に似る
84
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向日葵
花占いするならひまわり 花びらが多いし 駄目なら種って手もある
41
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沙羅
輝いて生きるために必要か不必要かはわたしが決める
21
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胡桃
その本の十六ページ三行目 あなたに向けた わたしの気持ち
7
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胡桃
いつの間に大きくなった背中見て 少しさみしく思っています
16
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まりこ
理科室のカバー硝子を一枚も残さず砕く静かなる午後
9
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inosann
水中で暮らせないのは分かるけどついつい見惚れる客宅の金魚
23
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千草
身ひとつの都会の冬の夕暮れはあまりに早く暗く寂しく
10
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falcon
さみどりの篠懸の道ドア開けてモカ珈琲の香を胸に吸ひ込む
7
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falcon
朱を染めてざくろ花咲く板塀に「琴教へます」の文字のゆかしき
26
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みなま
元彼は教授となりて 夫亡き後キュブラー・ロスを吾に薦める
17
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みなま
なにものか抗えぬものにひとつずつ愛するものが持ち去られ逝く
11
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夏恋
息苦しゼリーのような夕凪と君の記憶で噎せそうになる
16
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樹 沙羅
投げつけた「好き」の言葉は落ちていく砲丸みたいに受け取られずに
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