滝川昌之のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
好物で無いものばかり供えられ若返るよう写真の笑顔
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詠み人知らず
真実か嘘かどうかはさておいて信じたい方選ぶヒトの世
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うすべに
何ねがう観音さまに青年の 初瀬の山のお百度参り
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寝惚亭奥地新吾
我が授業受けし生徒ら一万人今如何にして何処に生くる
3
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詠み人知らず
お前の顔 弱いのに吠える 少年みたい 君の顔はさ ふいにくるキスずるし
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ケンイチ
となりあへど微かに触れる袖もなくゆかりなきかな夏服のひと
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谷村思亜
絶望が 行く手をふさぐような夜 淋しくなくなるすべを教えて
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ななかまど
朝刊は梅雨に入れば玄関にポリの袋でよそゆきの顔
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寝惚亭奥地新吾
紫陽花の色は日ごとに移ろいて濃紫なり五月雨降らず
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純子
襟帶を 人前で觸れるなと 師の教へ 着附ける姿 艷めゐて見ゆ
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純子
やはりいや 手輕なスマホアプリケーション 瞳に映る 私を讀んで
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みさまち
酒を飲む 僕だけがいる この場所で 君がいたなら 幸せなのに
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あかつき
硝子片ちくりと痛む指先の真紅わたしは今生きている
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千葉 甫
小窓から覗く木の葉の一枚が二枚となって今日は三枚
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詠み人知らず
ネットでみる 自殺サイト 生きてるから 私は死を 恐れないよ
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あかつき
月が綺麗ですねと早く言いたくて窓で頬染むてるてる坊主
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名鈴
同じきか 池より出でて 丘のぼり 卵産みたる 去年の母亀と
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舞
落とし物小さマスクが歩道へと花咲くように可愛い柄して
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詠み人知らず
年をとり 買い物に行くと 着たい服 笑われるのが オチだと思えた
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び わ
父の日に今年もメロン送られて娘夫婦ら元気とあんど
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