滝川昌之のお気に入りの歌一覧
みをつくし
やうやうに金木犀の香運び來る風すきとほり街は秋色
20
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ながさき
法華経の 一句なりとも 身で読みて 生死の海を 乗り越へ征かむ
11
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さちこ
あの世から見てるみたいだ残業にお疲れ様の声もかけられぬ
7
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樟明子
苦瓜の黄色い花は天仰ぐ明日はきつといい日になると
5
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舞
光年の宇宙の時経て目覚めたるひとの造れる星の瞬き
8
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び わ
浮かぶ船雨風に揺れ頼りなく積荷は何か気にかかること
3
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梅星
旅衣ひとり竜田のもみぢ葉の錦散り敷くはなむけの風
5
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横井 信
ふらふらと秋の蝶舞う草むらで金木犀の香りに出会う
10
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秋日好
徳の無き殯宮に住む後家に笑いかけるな若き防人
11
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草木藍
代萩に負けて薄の消え行けり絶滅危惧種となりはせぬかと
3
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うすべに
登り来てお大師さまに手を合わす 昔の人も聞いた川音
6
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千野鶴子
この耳はちゃんと拾えているだろか街が奏でる数多の歌を
5
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南都
名はおろかその花さへも知らざるをきみのかほりを秋風に聞く
7
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谷村思亜
もう何も 望まない何も信じない 誰も不要な自分もいらない
2
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みをつくし
箴言は げに正しきや 何爲せず冷たき墓石ただ見つめをり
19
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ななかまど
ささいなり地球と家計にやさしくと妻は折りたりレジの袋を
13
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森川
透き通る 空に奏でし 鳶の群れ 今立ち止まり 見るこの幸福を
5
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詠み人知らず
ありがたく 別れてほしい 聞かない彼 私はあきらめ 口をつぐむよ
3
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び わ
忙しく秋は遠のき冬の影家内と二人畑の手入れ
3
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KEN
ひさかたの 月より舞ふと 覺えけり 夜一夜積もる 桂花匂へば
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