滝川昌之のお気に入りの歌一覧
源家末裔
近隣の 店の店員 横柄な態度で接客 我等がされし
3
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梅星
うたたねに覚めて軒端の青柑子とこよなれどもうつつ忘るる
7
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横井 信
薄絹のマスクしている秋空にそっと流れる枯れ葉のしずく
10
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うすべに
肥料撒くビルの隙間の葱畑 土いつくしむ都会の農夫
5
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南都
カウンター灯りを求め角席で初心者古典文庫本読む
6
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名鈴
まつ虫は ひたぶるに鳴き つまを呼ぶ 羽破れ果てて 命尽くるまで
13
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卓
消えにしと 思いて残る肩の雪涙を乗せて流す笹舟
2
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只野ハル
窓越しの一幅の絵の庭景色寒空の下冬色はまだ
10
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みをつくし
百日紅 花色燻めつ夏過ぎて 紅の葉映えし青き秋空
20
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shooonk
夢現ふたたび夢に逃げんとす酔いが残りし二十二の朝
3
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空き缶
下血した鮮血黙って流し去り人はいつかは死せるものなり
3
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南都
秋空に高い雲ほどゆつくりと流れゆきをりあはてるな吾
7
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詠み人知らず
夏服は 少量で コンパクト 冬服ばかり ひきこもりよ
2
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斑猫
休んではまた物憂げに身を揺すっている全自動式洗濯機
2
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斑猫
「頂上はもう少しです」山道で知らない人とまたすれちがう
2
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舞
蝶々の二頭たわむれ戯れて昇り下りす小春日の空
6
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び わ
源次郎少年を切り武蔵悔い悔い残さずと誓いしものが
6
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詠み人知らず
久しぶり 夜ご飯には おでん作り 冷たい空気に 温かな笑顔
2
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和花
ペン先がノートのリンクを滑るから万年筆で詠むのがいいね
3
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和花
夕暮れの秋の空虚に彷徨える我が指先がショパンを紡ぐ
2
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