うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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音蔵 雅秀
そこ此処に 蝉の骸が二つ三つ 栄枯盛衰 夢の跡かな
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音蔵 雅秀
ふと見上ぐ 網戸を透かし満月が 暮れなずむ空 凛と輝く
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音蔵 雅秀
キラリキラ 身体くねらせ銀色に 神秘の魚 太刀魚美し
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うすべに
街灯をたそがれ時とまちがえて ひとりさみしく鳴く法師蝉
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仙人の弟子
夏の虫 恵みの雨に 翅濡らし 草陰の中 今宵にぎやか
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兎桃
黄昏に東の空も朱に染まり間に浮かぶ十三の月
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沢瀉
夕立に重ねて翠雨煌めけり遠に響くは西の祭歌
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痴光山
未だ猛暑疲かるる木々の花の中 秋の顔する白百日紅
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茶色
オリヅルラン花咲く姿初見してカメラに写す白き貴婦人
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音蔵 雅秀
台風のようよう去りて安堵せば ピタリ風止み熱波の注ぐ
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音蔵 雅秀
スイと飛び 止まり向き変え スイとゆく 自在なトンボ 楽しげに見ゆ
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音蔵 雅秀
ツクツクの細り聞こえる秋の虫 季節の移ろい 虫の音で知る
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音蔵 雅秀
短世を 今を限りと鳴きじゃくる 定めとは言え なぁツクツクよ
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兎桃
川土手の狗尾草の色付きて此処には早も秋の来たるか
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ながさき
夏の夜を 穏やかに また厳かに 何かを告げて 雷神がゆく
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うすべに
虫の音の似合いはじめた月あかり 稔りにむかう田に銀の波
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高松 蓮
うつむいて スズメ迎える ヒマワリは ほんの一揺れ 盆過の夕
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痴光山
つやつやの水玉下げたる庭中の トマトの茎は怪鳥の脚
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茶色
盆送り黄泉へと還る精霊を月読様はじっと見守る
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茶色
盆送り花火を上げて別れ告ぐ夜空を照らす月とともに
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