うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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白亜
母と娘が語らう夜の名脇役になるべく待っている瓶の梅かな
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舞
密やかに電車の揺れに聞こえくる妻買い来たる御守りの鈴
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ねずみ
夢告げた お稻荷さんら どうしたか伏見に錦 飾れただろか
1
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ねずみ
遠い地で田畑耕すちちたちも見てゐるだろか此の青空を
4
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庭鳥
垂乳根の父母が蒔き朝夕に訪れし畑今青々と
6
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きりあ
ゴミ屋敷の主が妻を怒鳴り堂々と萎縮して逝く昼間
3
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れお
この街に明日も帰ろう あやとりの東京タワーの向こうの笑顔に
8
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舞
妻と喰うお好み焼きやたこ焼きやささやかなれどたまの贅沢
6
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みみどり
そこにある篤き掌からもらふ戀より變換されし信頼
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観月りょう
息子さんは どこに行ったのと聞く我に まだ見つからないのと 頭をたれぬ
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きりあ
山菜の皮を剥きつつ話す母明日は天気が良くなるらしい
8
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リンダ
激しさを受け継いだのは兄とわれ穏やかな日々遠のくばかり
4
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みみどり
あのときの「旨い」は氣遣ひだったと知る箸の進まぬ夕餉を前に
1
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さる
わが孫を迎へにゆく幼稚園へひとつの傘に並びてあるく
5
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百花(ももか)
荒れ庭の水の滴る紫陽花の蕾亡くした人を語りき
7
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聴雨
つゆ抱く青きポプラに灯る花まぶしく見上ぐ術後の父は
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白亜
遠い日の花かんむりをあげましょう。そしてふたりで歩きましょう。
13
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ねずみ
吾いのち 引き留めんとす 人の情こらがなければ 還りしものを
2
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蕗子
病室のバナナに星座の黒子棲み年経ることを愛されしひと
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一
左手の指の血とめて帰ります買い物ぶくろいっぱいの愛
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