うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
しあわせは重箱の隅に残ってる 煮豆をきれいに摘まむことです
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詠み人知らず
玄関の小箱に入れた鍵束に きみのハートを開くものなし
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紫苑
色めけば水無月ひと日臥し転ぶ猫の目先へかざせる花穂
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いちにのパッパ
夢やぶれ気づけば三十路の弟の町が遠くて長電話する
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善田真琴
声聞けば涙下らむ出られずに積もるばかりの着信履歴
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善田真琴
心無き我の言葉で傷付きし兄は心身不自由となりぬ
1
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なちみ
夕食はオムライスだし 昼食はパエリアだった ごちそうだった
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只野ハル
病院のソファーに並ぶ両親は僕が在る理由僕が居る理由
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只野ハル
点滴を三時間する父を二時間後から待つただ座して待つ
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かぐら
山河部に入りたいのに仕方なくギターをずっと弾きたいぼくら
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しづく
恵まれた生活をしていることと満ち足りるとは別なのだろう
8
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ふきのとう
帰るなり待つ吾よりも友だちと遊べる孫の世界広がる
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中空
もの言わぬ 父亡き後の良き友は 鳩に雀にアゲハチョウ達
4
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紫草
甘声で戦果誇りし愛猫は鼠の屍われに届けり
8
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櫻
子供らのイビキや貴方の歯ぎしりが私にとっては心地いい音
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詠み人知らず
幼き日稲穂ざわめくその中で祖父のちいさな背な追いし夕
3
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七色コイン
どうしても行くと言うならこの母を 殺していけと三上寛言
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葛山葛粉
十石舟ゆらゆらはえる菜の花が肺に落ちたと母がぽつりと
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かぐら
ハートランド落ち葉なかきは夢のなか 凹尽きぬからあきない星や
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たんぽぽすずめ。
兄からの返事が無くて紫陽花の露の蒼さが増す今朝の空
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