うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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杜若 撫子
ふと母を思い出して月を見る夏の匂いがする様な夜
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田舎人
老ゐて病み二つを背負つて尚作る母の畑にきうりや茄子が
5
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あまおう
おかえりと十年ぶりに母と寝る四角い箱は窮屈でしょう
48
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あまおう
斎場は母を偲ぶや不如帰草葉の陰の父は梟
30
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桜園
買い物に歩けるまでに回復す姑心配す我の歯痛を
13
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もぉりもり
姉さんのチェロの内臓枯れてゆく秋の夜長に雲雀は沈む
1
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ゆりかもめ
野っ原に しろつめ草を摘む親子 微笑む瞳は ちひろの世界
6
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リンダ
迫り来る死ぬ日を選べぬ定めならせめて今宵は月よ照らせよ
5
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リンダ
危篤から一週間が過ぎており電話の母の声まで弱く
6
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綿羊てんこ
いつか死ぬ父親に今日銀色の魔法瓶など贈る幸せ
2
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綿羊てんこ
古ぼけた写真屋さんの額縁に今の昔が写っていたの
3
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inosann
無理できない妻と無理したくない吾の永久にと願う二人三脚
14
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光傑
鯉のぼり父母息子と三匹で少し寂しいあちらも少子化
3
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詠み人知らず
春雨じゃ濡れて行かない部屋に居り 独居の隅に欠伸の溜まる
15
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詠み人知らず
侘しさに閉店間際のスーパーで 賑やかそうな豆菓子えらぶ
11
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がまくん
目が覚めた布団のなかから母さんと思う気持ちのいとしさ
5
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ビビ
草いきれ 瞬間 周りを風が撫で手を止める父 鶯が鳴く
3
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光傑
おはようの声が交わさる下宿人親しく過ごすは家族と思えり
3
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たんぽぽすずめ。
もう母の中へ戻れず落ちてきた涙の味に海がさざめく
14
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でぃお
百円玉一枚の宇宙、子らは競い駄菓子を並べ満天の星
2
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