うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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紫苑
眼と心もて紡がれしうたに乗りたしかにとどくあなたの声が
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山本克夫
リアルなのか判らない屋上でひとりパチンって携帯を閉じる
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山本克夫
決して交わるこのない蒼穹の漸近線のなかで流しつづける涙
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山本克夫
森林鉄道トロッコを押して向かうほんとの碧い海と言うもの
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山本克夫
旅先のお土産を掌に乗せてやってきた風に近付いた叔父さん
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山本克夫
現実は名ばかりでシュールレアリスムの壁に囲まれて暮らす
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四季野 遊
サイフォンに上る香りを彩りておげんきどすかの言葉が踊る
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四季野 遊
西大路五条あたりの喧騒は西院駅の架橋に消える
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四季野 遊
沙羅の実を葉陰に結ぶ寂光院衣擦れのごと風の渡りぬ
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四季野 遊
まだ夏の哲学の道今頃は水辺に書生の弾くチェロ涼し
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桐
わたしのどこが どこがすき？鳥を捕ろうか朝焼けはまだひそんでる
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桐
ペンダント・ヘッドを泳ぐサメの夢遊泳禁止区域へと消えた
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のびのび
欲張りなあなたは水を入れすぎて笛より先に泡吹くケトル
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桐
スーツケースに海を隔離し連れて行くパロットはまだ淡いきぐるい
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桐
灰色の夜には花を輸送せよ靴の形のスポーツカーにて
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虫武一俊
この青がポケット深く押し潰す少年ドラえもんのかなしみ
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ほたる
二十一の娘は何を見つけたか ページ折られた 穂村弘
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桐
今日はまた道の随分暗いこと花のにおいにおびえて思う
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粕春大君
暑き夜に響けわが歌かき暗らす闇を明かせと響けわが歌
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螢子
ベルギーの印象派展見たりなば我に似たるや肖像画の眼
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