うたの一覧
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音蔵 雅秀
ふと消えし言の葉求め 出遭えるは 稀有なことなり 叫びたきほど
3
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横井 信
カミナリの夜中の雨のあと残る駅のホームで待つ秋の風
14
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ななかまど
雨はらむ雲たれこめて風よべば異常降水日常となる
11
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トウジさん
秋茜ぬしは何処へ来過ぐかな淀んだ町はまだ湿る風
6
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ガビー
レコードに針を落とせば歌ごとに 今と過去とが繋がる不思議
4
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茶色
駅に着き夜空仰げば下弦の月帰路をなぐさめ虫の音響く
2
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舞
ささやかな妻買い来たる花咲くは遥か式の日見た花に似て
4
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び わ
七回忌義母の眠れる静岡に車窓流れる景色懐かし
4
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茂作
問答の今日ありといふ禪寺の 蝉の鳴く聲今盛りなり
12
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秋日好
英国に居る利を活かせと脳は言う生きてりゃいいと心は止まる
8
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茶色
往年のファンは過去の歌に酔い吾は今の歌に心弾む
2
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艸介
思い出のなかであの子が呼んでいる 知らない記憶 夏のまぼろし
6
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茶色
終電に乗り合わせたる人々の表情にそれぞれ物語あり
2
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音蔵 雅秀
あっ子猫 元気良さげに ひょいと行く 雨夜のか細き声の主なれ
2
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横井 信
夕暮れにひと節鳴いて夜の来る夏の終わりのツクツクボウシ
12
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天野まどか
へつらいの笑顔の奥の卑小さをスイカの種のように吐き出す
2
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天野まどか
どんよりと空を映したドブ川に願いを込めて流す笹船
3
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杜鵑草
いつか我歌詠み人と言はるべきいかで作らむ心捨ててば
11
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痴光山
台風の縦断進路はちとずれよ 分別自負する八十路の本音
4
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海野 冬雪
八月の最後の日曜、海景色 次の夏に集いしは誰?
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