うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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芳立
黒き雨にうたれし人のかなしみをいま語らなむ銀幕の君
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芳立
花さそふ春の疾風に好き人の笑まひかへせば別れなりけり
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光源氏
世の中を何にたとへむほととぎす過ぎにし君の影ぞかなしき
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詠み人知らず
銀幕のスタアに観惚れつ舞台に花束を間もなく歔欷の献花となりて
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諏訪真
夢よ翔べ海からの風身に纏い己を縛る肉の檻から
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詠み人知らず
花は散る鳥なく風は吹き響むけふ泣かずあるものや世にある
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詠み人知らず
思ふこと繁くなりゆく春花のなごりもなげの山の青さに
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詠み人知らず
あしびきの山のかすみに鳥なけばあなたに越せる人ぞかなしき
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詠み人知らず
天泣の葬列に列びし男の喪服より血の香漂う影の嘲弄
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清家おにまる
夜もすがら花ぞふりゆく十重二十重埋もるる薄紅春の亡骸
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詠み人知らず
雀啼きし曉に蠢く蜘蛛を殺めたり朝露に濡れし浄土への絲
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ゆら
強風に向かい正しく息すれば乾いた味する四十九日
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緋色
捕虫器がバチリと光りゆく夕べ 僕はたしかに魂を見た
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月海静
沢山の 涙を吸った この土地に立ち止まり また歩き出す
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悠々
棺桶の算段すなる歳なりて文壇デビューの夢愧づかしき
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でくのぼう
震災の岩手に向い手を合はす賢治を思ひ義捐募りし
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おおみはじめ
よこたわる花びらにさす影長し奈落へ誘う大陰線か
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詠み人知らず
かなしみもやさしみもまた花影はとふ人ごとの春を散るらん
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光源氏
夜をこめて面影しのぶほととぎすおぼろに見ゆる終のすみかで
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詠み人知らず
「おかあさん、野太く生きや！」と泣き諭す祖父と同じの兎年の子
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