うたの一覧
(カテゴリー:挽歌 並び替え:新着順)
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光源氏
殘りたる娑婆の岸辺の端舟のうちてしのぶる袖のしがらみ
8
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詠み人知らず
殺めたる怯えもなき罪の色骸抱きて涼みし燕去月
2
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ふかふか
あのむすめ 全部を君に ゆるしつつほんとは誰も 赦してない目
2
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ふかふか
寒いので 椅子に正座で ふるえていてもチョコレートだけは 良いことを言う
2
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ふかふか
おんなのこが 足踏み外す階段の新居はこわい 死体みたいで
1
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吉奴十三世
小町こそ衣通姫と竝び立つ乙女のままに霞と果てむ
5
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十牛
子と妻と川の字になりねむるときおほきくなあれと云ふ母の聲
4
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山本左足
知り合っていれば親友だったかもしれぬ誰かの今日は命日
3
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でくのぼう
泣き濡れて家族の絆たちきつて故郷の野でいのち紡ぎて
11
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ことほぎ
レストランあったかいのは形だけ 踏切向こう雪のラメント
2
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かぐら
殺傷のダンス独りで嘆きつつもう間違わず合図でおかえり
1
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銀ねず
三月のいちばん寒き朝の来て吉本隆明はこばれてゆく
10
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ことほぎ
あの悼みほじくり返すロボットと 押し付けがましい鎮魂歌よ
2
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めいこ
濾過されてしまうからだを漂わせ確かに生きております海月
3
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工藤吉生
うらめしく思うのならばできるだけ生きてるうちにどうにかすべき
5
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七色コイン
パパなんて呼べずに俺はおとうってさんを消してた。改めて言う。
2
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ことほぎ
道端の蟻の葬列見送って クリームパンの潰れた香り
6
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しづく
カーテンをあけたら青い空でしたあなたはそこでわらってますか
7
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でくのぼう
忌日終へ 海の彼方を 睨みつつ 消せぬ悲しみ 墓碑とせしなり
11
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ことほぎ
カルシウム焼けて爛れて立ちのぼる 涙が枯れると言うのは嘘か
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