うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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みなま
フクシアのピンクは愛しスカートを纏いし様と夫の言いしを
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みやこうまし
鏡中に老いそのものの顔を見て 月光仮面の正体を知る
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由縁
ひとり清く逝きし母の気楽さと淋しさ無念をどう継ぐのか
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もぢずり
東京に生きたかりし子よ整然と機能する街見れば惜しかる
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もぢずり
あの頃の血を吐く歌を雨音のしるき夜息を詰め推敲す
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もぢずり
函館のまちの輝きひとり観てかえりし青年十三年前
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もぢずり
火車のごとなりし葉月もゆくは惜しかく語りうる時の減りゆく
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もぢずり
揺り椅子に妊婦一日楽と書と時におなかに語りかけてし
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みなま
世話になりし保険会社の青年が移動を告げる また過去となる
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美津村
口紅の汚れのごとき染みのある哀しき湯呑を母は遺しぬ
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みやこうまし
老いぬれば春は昔の春ならず心変わらぬ我と思えど
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詠み人知らず
廃墟のうえブルーシートにピンクの雨散りしく桜なみだのように
7
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日向猫
その魂 （おれはひとりの修羅なのだ） イーハトーブの大地を歩む
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へし切
うららかな春のうたた寝ひざ枕微睡む吾に妹が微笑む
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詠み人知らず
歌おうよもう一言も発しない更地の上で花咲かすよう
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詠み人知らず
知らずうち流れる涙落ちるのは時計が示すあの日あの時
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詠み人知らず
黙祷と呟くたびに嘘になるそのツイートはどうやってるの？
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詠み人知らず
幾度も眺めた波の水面へと今日は真白いつぼみを放つ
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詠み人知らず
切り取ったままの青空 さよならの速度で君が過ぎていく、冬。
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風橋 平
それぞれのとじる瞼のむこうにてとどろけり 雪の今日と過去と
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