うたの一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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紫苑
整髮料のにほひに噎せし我を忌む眼の集まれり風邪の流行りて
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海月琉珠
わたくしに子が出来たなら伝えよう未舗装の路も歩きなさいと
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恋花
涙さえ隠してしまう大雨に笑顔浮かべた道化のシナリオ
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田中ましろ
この街の背丈が伸びてゆくさまを河川敷から猫は眺める
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山桃
水漬く地に別れかねてや越しやらず山ふところに迷う霧雲
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田中ましろ
ゆっくりと凍らせてゆく僕たちよ透明なまま思い出となれ
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庭鳥
前置きが効果的だねお世辞だとはじめにつけば謙遜出来ず
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キヨム
大雨は生まれた日のこと思い出す僕だけのきみになればいいのに
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詠み人知らず
冬咲きの百合を捥ぐ手に残る香をあなたの首になすりつけたい
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詠み人知らず
ふるえてるせなか私にもあった純潔なんて言葉はきらい
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縁井沢康太
土曜日の帰りに蹴ったあの石は今頃何になっているかな
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まるたまる
裸木は雨の中でも凛として空に枝先張りめぐらせる
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詠み人知らず
愛情を尋ねるメール返信は雪が降ったらする予定です
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まるたまる
うまいこと眠れなかった翌日は第六感で仕事をこなす
7
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詠み人知らず
いたづらに咲き乱れたり競ったりしないできない徒花なれど
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佐々一竹
さくさくと落ち葉を踏めばよみがえる君と歩いた公園の道
1
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詠み人知らず
空を見て茜をあびて月を待つ嘘はつかない嘘はつけない
2
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佐々一竹
新幹線で東に行けば雨雲がかくも律儀に追いかけてくる
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佐々一竹
霊峰は地べたに暮らす我々を見下ろしている日がな飽きずに
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久哲
しない人が思っているほど歌人とか釣り人って暇じゃないよな
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